広島市地方は台風13号の影響をほとんど受けることなく、午前中の曇り空も、午後から晴れてきていました。午後から土橋電停から江波電停までを取材してきました。
土橋電停で電車を降車した後、徒歩で江波電停に向かって歩き始めました。江波線沿線を見て歩きましたが大きな変化はないようでした。舟入川口町電停と舟入南町電停の間で建設が行われていたマンションは工事が中断されていました。施工主となる会社が破綻したことからの対応のようでした。宇品地域のマンションの建設は続けられていることもあり、マンションの建設を請負った会社ごとに対応が異なっているようでした。
江波電停まで移動した後、江波車庫の中の検修庫を確認したところ、秋の全国交通安全運動の広報花電車の準備が完了していました。今年も花電車が運行されるようです。秋の全国交通安全運動は21日から30日までであるため、この期間中に市内中心部を運行するものと思われます。
広島市などが主催する秋の全国交通安全運動のふれあいキャンペーンが9月23日(秋分の日)に広島駅南口地下広場で10時40分から開催されるそうです。例年、このふれあいキャンペーンの後に花電車の出発式が広島駅電停の比治山線乗り場で行われています。広島市消防音楽隊などの演技や演奏などもあり、関心のある読者さんはご覧になることをお薦めします。
江波車庫の前で取材を終了して電車に乗車して帰宅しようとしていました。すると江波営業所の職員たちが多数現れて車いすの身体障害者(以下セキュードさんと記述します)を6号線広島駅行きの電車に乗車させていました。江波電停などでは、多くの広電電車の職員がいるため、このような車いすのセキュードさんを乗車させるのは苦労はありませんが、降車するときにはどうするのか心配になって一緒に電車に乗車して確認してみることとしました。
この乗車しているときにセキュードさんとその介護者にいろいろとお話を聞いてみました。日ごろから広電電車は利用しているそうです。広電電車の職員さんはとても優しいそうで、いつも気持ち良く利用することが出来ることが理由のようです。また多くの人と出会えることも魅力だそうです。心配して声を掛けてくれる人がいると本当に嬉しいそうです。健常者にとってはセキュードさんになかなか声を掛け難いものですが、手助けの有無に係らず声を掛けられることが意外と嬉しいものだそうです。
目的地の紙屋町西電停に到着したところで、江波電停から添乗していた広電電車の職員がセキュードさんのところに接近して、中扉から降車する準備を始めました。そして運転士も扉の外から車いすを受け取る準備をしていました。そこに江波営業所から事前に連絡を受けていたと思われる千田営業所の職員の2名が到着しました。合計4名の手によって車いすのセキュードさんを降車させていました。降車が終了したところで、セキュードさんは体の上体を上下に倒しながら「ありがとうございます」と感謝の気持ちを言葉にしていました。
広電電車のセキュードさんに対する優しい対応は日ごろから報告をしていますが、超低床電車が運行されていない江波線の電車においても、こうして他の路線と遜色のない乗車環境を提供していることがよく判りました。単純に儲けで事業をしているのではなく、旅客輸送という事業目的に沿った形で社会貢献をしていることにとても感心いたしました。
2008年9月19日
メルマガ・路面電車 石崎達也
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