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[romen-ml:1333] ぴかぴかの654号



 今日は夕方から曇り空となり、その後、雨が降り出す天気でしたが、午後3時ごろまでは暑さを感じるほどの好天に恵まれました。そのため、各地には多くの人出があったようです。乗車した広電電車や各公共交通機関も利用客は多めのように感じました。

 今日は、2006年7月に設置・展示が開始された元広島電鉄の654号の様子を観察するために広島市交通科学館へ出かけてきました。毎月第三土曜日に車内の一般公開を行っていることから、この一般公開に合わせて出かけてきました。

 広電電車で紙屋町西電停まで移動した後、アストラムラインの本通駅から電車に乗車して長楽寺駅まで移動して、広島市交通科学館へ到着しました。

 早速、交通科学館の建物の奥の広場に設置されている654号の様子を観察してみました。2年間の間、風雨に晒されていたとはとても思えないほどのよい状態に保たれていることに驚きました。また内部も搬入当時と変わらないままの状態になっていました。
 車内にいた学芸員さんにお話を聞いてみたところ、やはり塗装が割れて地肌が見えるなどの劣化は生じており、その劣化した場所を発見する度に補修作業を行っているのだそうです。この保存の状態の良さから、大切な展示物として大切に扱われていることを実感しました。

 次に広島市交通科学館の副館長の竹本浩之さんに搬入後654号の様子についていろいろとお話をうかがってみました。

 まず654号を見学などに訪れる来場者数の変化について教えていただきました。初年度は、被爆電車が常設展示されたと大きくマスコミでも取り上げられたことから、多くの来場者があったそうです。多くの各種集客施設では、二年目以降は来場者が半減するなどの二年目のジンクスというものが存在するものですが、この654号の展示については各種の広報活動の甲斐もあって、若干ですが来場者数が増加傾向にあるそうです。どうも被爆電車が常設展示されている施設として注目を集めているようでした。

 全国から修学旅行などで訪れる学生さんたちは、被爆電車を見てみたいということで訪れることも多いようです。広島市内には、同じ被爆電車の650形電車が現役として運行されていますが、一般運用されている電車を発見することは難しく、また被爆電車を貸切運転しても多くの学生を一度に乗車させることも出来ないので、修学旅行の行程として被爆電車の650形電車を見るには、常設展示をしている広島市交通科学館の存在はとても大きいようでした。
 もちろんこの他に、被爆体験をした元女学生運転士の体験談を聞くイベントなどを行うなど、積極的に被爆電車の存在を多くの人に知ってもらう努力を行っていることはよく知られていることです。

 この654号を被爆電車として見学をする来場者が多いために、654号の車内にある展示や資料などは、原爆投下時の様子などを解説するものばかりでした。展示について今後のことを竹本副館長さんにお話を聞いたところ、今まで通り被爆電車としての面も紹介しながら、広島の交通の要(かなめ)となっている乗り物としての路面電車としての企画展なども行ってゆきたいということでした。

 竹本副館長さんは、最後に「来場者数は増加していますがまだまだ満足していない状況で、これからももっと多くの人に来場してもらって、平和や交通について考えるきっかけにしてもらえるように努力したい」と抱負を語っていました。

 広島市交通科学館や展示物の654号は、今後の展示や企画について目が離せないようです。メルマガの読者さんも、気候の良いこの秋の季節に広島市交通科学館を訪れてみてはいかがでしょうか?

2008年11月15日
メルマガ・路面電車 石崎達也

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