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[romen-ml:1570] 特別な混雑時の乗車制限



 今日は強い風もなく、すごしやすい秋晴れとなりました。午後より古江駅から広電西広島駅までを取材してきました。

 広電電車で古江駅まで移動した後、徒歩で広電宮島線沿線を歩いて取材を行いました。沿線にはコスモスなどの秋らしい花々が花を咲かせていました。

 そして10月22日告示、11月8日投票の広島県知事選挙の選挙ポスター用掲示板が沿線にも多数設置されていました。今度の選挙で藤田雄山知事が出馬しないことから、新しい知事が生まれることとなっています。国政レベルだけでなく、県政レベルでも大きく変化があった年であるように感じています。


 広電西広島駅で取材を終了した後、所用で市内中心部へ出かけました。帰りは的場町電停から2号線広電宮島口行きの電車に乗車しました。電車は超満員状態で中扉の前にへばりつくようにしてやっと乗車することができるほどの混雑でした。どうもJR山陽線で人身事故があったためにJR線からの振り替え輸送の利用客が乗車しているために急増しているようでした。

 その後もこの混雑でもどんどん利用客は乗車してくるため、私も知らない間に扉と反対側の座席の前に追いやられていた。もうすし詰めどころの状況ではありませんでした。

 この激しく混雑した電車が十日市町電停を出発しようとしたときのことでした。時刻は18時18分ごろでした。突然の悲鳴と「痛い!痛い!痛い!」との声、そして扉をダンダンダンと叩くような音が聞こえてきた。おそらく前中扉付近で何かの非常事態が発生した模様でした。車内は騒然とした雰囲気に包まれました。
運転士が運転台の立ち入りを禁止する柵を操作するときに聞こえるスプリングの摩擦音が聞こえてきたので、運転士が運転台を離れて現場に急行した模様でした。その後状況が不明なまま、運転は再開されたので事故とはならなかった模様です。この付近の様子は混雑で全く確認が出来なかったので、音から個人的に判断したものです。

 もう殺人的な混雑の中ではどのような事故が発生しても不思議ではないと思いました。今回のように人身事故などに伴う振り替え輸送では多少の混雑であってもお互いに我慢しあうのが大切なところですが、これがこの混雑で車内事故が発生するとしたら問題だと考えます。このことから振り替え輸送のあり方について、乗車制限などの再検討が必要な時期に来ていると考えています。

 10月26日から広電電車はダイヤ改正を行います。2号線電車では7分30秒間隔の運行から9分間隔の運行に切り替わって輸送力が低下します。これまでも同様に振り替え輸送の利用客をそのまま受け入れるとしたら、広電電車の車内でも事故の危険性を高めてしまうことになってしまうと思います。そして広電電車も事故で不通のなってしまったらそれこそ大混乱となると思われます。

 だからこそ何か新しい方法を考える必要があると思われます。

 たとえば単純に満員であることを理由に乗車を制限することは、今まで広電電車を使い続けてきた市民に対してとても理不尽なことと思います。

 そこで一つの方法としてJR線の振り替え輸送を行わない方法が考えられます。いわゆるJR発行の代行券で広電電車に乗車できるようにするサービスを無くして、一般の利用客と同様に運賃を支払ってもらって広電電車を利用してもらう方法です。これであれば、広電電車に追加して運賃を支払ってまで急いで移動をしなければならない人だけが広電電車に乗り換えてくるので、混雑の度合いが減少すると期待できます。

 更に別の方法としては、JR西日本に広電電車を貸切ってもらう方法も考えられます。これは一般の電車の間に急遽「JR貸切電車」を挟み込んで運行させるものです。
JRの貸切運転なのでJR線の連絡駅にしか停車しない運行方式を採用すれば、電車内が混雑をしていても途中駅で乗降に時間が掛かって運行が遅れる可能性が少なく、更にはダイヤ改正で運行間隔に余裕が発生する方向に向かっているので、貸切電車を挟み込む余裕も得やすいと考えられます。
そして乗車するときには、従来の「代行券」から「貸切乗車券」という方法にすれば振り替え輸送で乗車する利用客を選別して貸切電車に乗車させることが出来ると考えられます。

 ただ貸切電車を急遽仕立てるとしても多少時間が掛かるものです。この待ち時間を待ってでも貸切乗車券を使用して追加料金なしに貸切電車に乗車するか、先を急いで一般の広電電車に乗車して運賃を払うかはJR線を使ってきた利用客に選択できるようにしておくことが大切なところです。

 この方法だとJR線の不通に伴う利用客の急増を緩和する効果が見込まれることと、振り替え輸送の取りやめの場合よりJR線の利用客のサービス低下は避けられる効果もあります。

 花火大会などの時には、多くの職員を配置して安全を確保していましたが、振り替え輸送ではこのような整理の職員はだれもいません。先を急いで利用客は乗車してきます。もう何か対策をしないと殺人的な混雑で車内事故が発生してからでは遅いと考えます。

2009年10月20日
メルマガ・路面電車 石崎達也

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