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台風16号での課題と言えば十分な運休の告知が出来ていたか?ということでしょう。運転されていないバスや電車を停留場で多くの利用客が雨に濡れながら待つ姿が見られました。私が取材したときには、電車乗り場では運休の案内放送も流されていませんでしたが、その後のマスコミ報道では案内放送が流れていたとも伝えられています。しかしバス乗り場にはバスセンターの様に職員の常駐しているところ以外では何の告知もされていなかったようです。
一部の人たちはテレビやラジオの交通情報で運休を知ることが出来たかもしれません。しかし外を出歩いている人たちにはテレビやラジオによって知ることは難しいことと思われます。おそらく携帯電話によって公共交通機関の事業者に問い合わせを行った人も多くいたと思いますが、一時的に多くの人たちが公共交通機関の事業者へ連絡を取ろうとしても対応が出来ない可能性もあったことと思われます。
このような状況を少しでも打開できるのはインターネットなどのIT技術ではないかと考えています。広島電鉄では最近ウェブサイトで運休についての情報を流すことがあるようです。台風16号の時には運休や運転再開の情報を積極的に流していたように思われました。このようなインターネットでの情報発信の特徴は、必要な人が必要な時に必要な情報が得られることにあります。ただし欲しい情報が無ければ意味がありませんが。 台風16号が接近・通過して行った当日の広島電鉄の「ひろでんアベニュー」には時間の経過と共に運休情報や運転再開情報が随時内容が掲載されていて評価をすべきものだったと考えています。
ただ残念なことはパソコン用の画面でしか見られないページでは結局自宅や会社などで閲覧することとなり、テレビなどのメディアの方が情報が早く伝わる可能性が高く、インターネットを通じて情報を求めなくても済む傾向にあると思います。本当に情報を欲している人は外出している人たちであるため、常に持ち歩く携帯電話の画面でも情報が得られるようにしてあげることでしょう。携帯電話から電話を掛けて自動応答の音声案内が流れることや携帯電話の画面でも見られるウェブサイトの案内があれば、外出中の人でも運休情報を得られる機会が増えるものと思います。
利用客として一番苦痛なことは、電車やバスが止まることではありません。運休しているなどの情報が入ってこないことです。同様なことは列車事故や故障などにより列車に中に閉じ込められた人たちがマスコミ取材で悲痛な顔で口々にする言葉は「何の説明も無かった」ということです。何も情報がなく、ただ辛い状況の中で待たされ続けることが本当に辛いことなのです。これは列車などの中に閉じ込められたときだけでなく、運転されていない電車やバスを何も知らずに待たされている(※1)ときも同じことが言えるのです。
※1:利用客は待っているではありません。電車やバスが来ると信じているからこそ待たされていると考えるものなのです。
  
広島電鉄「HIRODEN AVENUE」(ひろでんアベニュー)より 2004年8月30日の台風による運休情報の様子です。 左から11:40の情報 ・ 13:50の情報 ・ 20:10の情報です。
いきなり準備をすることは難しいものですが、今後の自然災害などに備えて携帯電話でも見られる災害時の運行状況を知らせるウェブサイトの準備や各電停やバス停に運行状況を知らせるURLの表示などしてはどうかと提案します(※2)。運行状況などを知らせるウェブサイトがあれば、運転されていない電車やバスに待たされてイライラしたり心配をすることが少なくなると考えられます。ただし重要なことは台風16号の時の様にきっちり情報を出すことが前提となります。事業者の都合で、運休情報を出したり出さなかったりするようではどんなに素晴らしいシステムでも役に立たないものとなってしまうでしょう。
※2:まだまだ携帯電話でウェブサイトを閲覧するにはパケット料金が高いものです。そこで安価なメールを使う方法として、文章を書かない空のメールを送ると自分自身のメールアドレスに交通情報を送り返す方法にすることも考えられます。メールは料金的に安い特徴があることと、送受信するデータ量も少ないため、多数の人たちが一斉に問い合わせをしてもシステムダウンに繋がり難いものと思われます。災害時には電話が通じ難いことが知られていますが、メールは意外とよく届くようです。
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