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2002-07-03 身体障害者補助犬

 昨日のTV番組(朝日放送制作:イマジン!「危機一髪新米盲導犬」)で視覚障害者と盲導犬の訓練の様子などが紹介されていた。この番組の特徴は従来の盲導犬の育て方などを紹介したものではなく視覚障害者と盲導犬が新しい環境で如何にして生活を開始するかの訓練の様子を捕らえたものでなかなかすばらしいものであった。

 もうご存知の人も多いことと思うが、2002年5月22日に身体障害者補助犬法が可決成立していよいよ今年の10月1日にから実施されることである。
 この法律の成立により各旅客運送業の事業者は身体障害者補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)の同伴を拒めなくなったのである。この社説で取り上げる路面電車に関しても車輌ならびに駅施設などに例外なく法令が適用されることとなる。
 従来盲導犬だけが法律の適用範囲となっていたものを身体障害者補助犬として種類の拡大を図ったことと、特段の理由なく拒むことが出来なくなったことが画期的な部分である。
 身体障害者補助犬は特別な訓練を受けており いわゆるペットではないことと、障害者が社会活動や社会進出するための大切なパートナーであることを社会全体でよく認識する必要があるのである。

 ここで乗客として路面電車に乗りこんでいたときや電停で電車の到着を待っている時に補助犬を伴った障害者が現れたときには我々はいったいどのようにこれらの障害者や補助犬と接すればよいか日ごろからよく考えておく必要があると思う。
 現在日本国内で稼動中の盲導犬の数はおよそ850頭とされており、盲導犬が必要とされている障害者が約7800名に比べ非常に少ないのが現状である。(数字はNEC盲導犬育成支援プログラムを参照)
 これではなかなか盲導犬を目にすること事態が大変珍しい状況となっている。もっと数の少ない聴導犬や介助犬などはますます見かける機会も少ないと思う。うっかりするとTV番組の中での出来事のように受け止めてしまいそうになってしまうが明日にも私や読者さんの隣にやって来るかもしれない補助犬を伴った障害者に対して日ごろから何かを考えておく必要はあると私は思っている。

 よく知られていることに障害者と介助犬がハーネスで繋がれている時には補助犬に触ったり・話しかけたり、ましてや餌を与えてはいけないことはご存知のことと思う。障害者の意思を補助犬に伝えるハーネスにも手を触れないことは大切なことである。補助犬が本来の障害者の補助を行うことに集中できないようにすることや誤った判断を下す可能性のある行為は御法度なのである。意外なことと思われるかも知れないが、視覚障害者では目が見えない分、周囲の音などに注意を払いながら移動をしているので注意力を散漫にさせるような世間話や盲導犬に関しての質問などもしない方がよい場合があるので配慮してあげたいものである。しかし人から優しく声をかけられることは孤独感に陥りやすい障害者にとっては大変気持ちのよいことのようである。そう一律にこうすればよいと言うものがないのである。障害者を発見したときには補助犬の有無にかかわらず観察をして何をしてあげるが一番大切なことか(場合によっては何もしないことが大切なこともある)をその都度考えて行動をとりたいものである。もちろん障害者が手助けを求めていると思われるときには、躊躇なく声を掛け障害者本人の希望を聞いてあげるのは当然のことである。

 


2000-09-30 八丁堀電停

 写真は広島電鉄の八丁堀電停で行われていた補助犬(種類は不明)の訓練の様子である。具体的に何を行っているのか聞き出せなかったので詳細は不明であった。

 

参考リンク

財団法人 関西盲導犬協会 http://web.kyoto-inet.or.jp/org/kgdba/
 

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著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型