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2002-08-09 電停乗り場の両端に横断歩道の設置を要望する! |
ここ数年、広島電鉄の路面電車の電停乗り場が次々と改良されてきている。これは国道の渋滞箇所解消事業に基づくものであり自動車の流れをかなり配慮して道路全体の改善の一部として電停乗り場の改良・移設が行われているのである。しかし、私がこれらの改良工事が行われた電停を見ているとどうもクエスチョンマークをつけたくなるものがある。人間の行動を考慮して設計が行われたのか?お年寄りや障害者に対して優しいものなのか?はなはだ疑問を持ち今回の提案をするものである。
改良工事が行われた電停は一様に連接車への対応のために電停乗り場の長さが長くなっている。連接車の長さはおよそ30メートルそして単車と連接車が一緒に電停乗り場に入っても対応できるようになっているため、単車の長さおよそ14メートルの長さが加わって、44メートル前後の長さの電停が出現していることとなる。
この改良された電停乗り場は交差点を通り過ぎたところに設置されるように配置されている。これは自動車の右折レーンをの確保などの観点からこの様な配置になっているのである。この改良工事を行った事例として十日市交差点の様子を見ながら問題点を検証してみたいと思っている。

ここでまず最初に何が問題であるかと言えば、電車が電停乗り場の先端部分で停車することである。特に電車から降車するときにはワンマン運転を行っている電車では電停乗り場の本当に先端部分で降車することとなる。電車から降車した乗客はすぐに電停乗り場から歩道に移動することが出来ず、一旦電停乗り場の端から端までを歩いて横断歩道を歩かなければならないことである。特に電車から降りた後に電車の進行方向と同じ方向に徒歩で移動する場合を考えると、この電停乗り場の端から端までを歩く45メートルを一往復する距離(合計90メートル)が全くの無駄なのである。(赤色の歩行経路の部分)
この往復の距離90メートルを省略するために体力のないお年寄りなどでは、緑色の線の歩行路の電停乗り場から直接道路を歩いて歩道に移動(ショートカット)する姿を見かけることである。まだ体力的に問題のない人(幼児・老人・障害者以外の)であれば本来の横断歩道を使用する歩行経路を通過することであろうし、またこの様なショートカットの経路を移動したとしても十分安全に移動することが出来るだけの体力と判断力を持っているものである。私が長年電停への移動をする様子を見るとお年寄りほどこのショートカットの経路を通っていることを見かけるものである。幼児などよりも老齢者の方が意図して大胆と思える行動をとるものなのである。
そこで、現在の電停乗り場の交差点側にだけにしかない横断歩道を乗り場の両端部分に設置することによってこの様な問題を解消するのは簡単なことだと私は考えている。または土橋方面行きの乗り場などは榎町10番の交差点の所まで電停乗り場を延長するなどをして両端部を横断歩道と結ぶことをして欲しいのである。
★以下は私が考える十日市町電停への横断歩道の改善案である。★
もちろんこの図面では緑色の矢印の横断歩道を使用しない歩行経路はなくなっている。

3つの電停乗り場の両端部を横断歩道と結ぶようにしてある。これで、本来違法行為である横断歩道を通らずに電停乗り場と歩道を移動することもなくなるのである。また電車を利用する乗客にとっても無駄な経路を歩く必要がなくなり大変便利となる。
紙屋町方向の乗り場に関しては十日市一丁目交差点の部分に関しては従来から電停乗り場側には電停乗り場自身が邪魔をして横断歩道を設置していなかったが、ここも法令上の問題はあるかも知れないが、交差点の内部にはみ出すように横断歩道を設置することはできないものであろうか?最悪でも現在(移設前)の海岸通電停のように歩道と電停乗り場を結ぶ横断歩道(反対側への歩道には渡れないもの)の設置は出来るはずである。
土橋方面の乗り場に関しては電停乗り場を延長するか、または道路と軌道敷の両側にガードレールを設置した通路を設置してもらえれば榎町10番の交差点の横断歩道を使用して電停乗り場と歩道を安全に効率よく移動することが出来るはずである。
横川方面の乗り場に関しては電停乗り場の横川方向に横断歩道を設置すれば問題はないはずである。
現在のところ改良工事を行った電停乗り場は幅の拡幅や上屋の設置など何を取り上げても問題のないレベルまでになっていると思う。だたボトルネックとなっているのは電停乗り場と歩道を如何に接続するかの問題が取り残されて、電車の利用者に不便・無理を強いていることであり、それによって無理な車道の横断などで交通事故の誘発の原因となっていると考えている。この様な横断歩道の設置されていない側から直接道路を通って電停乗り場へ移動することが多く目撃される電停乗り場は多くあり、基本的に電停の両端部に横断歩道を設置して、安全に効率よく電停乗り場と歩道を移動することが出来るように検討して、関連する行政機関や広島電鉄には協力して改良していただきたいと切望している。
★おまけ 将来展望★
少子化の影響で自動車の通行量はいずれ減少することは確実で、国土交通省の試算した高速道路の使用台数が将来減少するデータが出ていたが、これは一般道でも同様であろう。また路面電車を利用する乗客の数も減らしてしまうのではないかと考えている。電車を使う利用客の殆どは通勤通学のためのもので、これから家に閉じこもりがちな高齢者が増大することと若年層が減少することを考え合わせれば当然考えられる結果である。そのため、いまどんどん増備されている大型の連接車よりもワンマンの電車を運行させたほうが効率がよくなると思っている。
このワンマン電車が増えて、自動車の通行量が減少したときには電停乗り場を今の交差点を行過ぎたところに設置するのではなく、交差点の手前に設置するべきだと考えている。もちろん、この先50年後には日本が財政破綻を迎えてとても道路の改良工事に回す予算などがなくなっているかもしれないが、まだ経済状況がよかったらの仮定の話である。
まず自動車の交通量が減少して渋滞が発生しにくくなったときには電停乗り場をどこに設置しても問題はないはずである。交差点の横断歩道の近いところに電車が停車すると電停乗り場の上での移動量が少なくなり電車への乗り降りがしやすくなるのである。また上記で述べた電停乗り場の両端部分に横断歩道を設置しなくても済むようになるので、維持管理も楽になると考えている。
現状の問題点は横断歩道から最も離れた所に電車が停車することに起因して発生する問題であり、これは現在の交通事情から鑑みて止むを得ない部分もあるが、その全てのツケを乗客に回している形となっているのを改善するいための最低限の方策だと考えである。この前提のとなっている自動車の交通量と渋滞の発生が少なくなれば考え方も将来考え直す必要があると私は考えている。
2002-08-19追記
これは8月18日の取材中に撮影した本線十日市町電停のある十日市町一丁目交差点の写真である。見ての通りここには横断歩道が設置されていないがよくこの撮影場所から見通して見ると幅1 〜1.5メートルぐらいの横断歩道を現状のままでも設置出来そうである。電停の乗り場の先端部分を工夫していただければもっと幅の広いものが設置できるはずである。是非ともここの部分に横断歩道を設置していただきたいと思っている。問題点があるとすれば、たまに電車の運転士の不注意なのかこの交差点を封鎖するように電車を停車させることだけであろう。 上記の通りこの部分に横断歩道が出来ればさぞかし歩道と電停乗り場の移動が楽になるはずである。
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著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型