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2002-09-14 国際シンボルマーク |
国際シンボルマークと言われるものをご存知でしょうか?私も知らなかったのであるが、あの有名な車椅子のマークで障害者のために国際的に使用されるシンボルマークのことを示している。
実はこの国際シンボルマークは車椅子だけを対象としたものではなく全ての障害者を対象としたシンボルマークであることを理解しておかなければならない。実のところ私自身この国際シンボルマークは車椅子を利用する人のためのマークだと思っていた。詳しいことは国際シンボルマークを管理する団体のうち、日本国の管理団体である財団法人日本障害者リハビリテーション協会のウェブサイトを参照していただきたい。
なお国際シンボルマークは法的に保護(商標登録)されているが、管理団体の設立・運営の趣旨により排他的な使用制限を行うのではなく、正しく使用していない事業者などに対して法的論拠を楯に指導を行う活動を行っているようである。国際シンボルマークの使用指針に従えばどの事業者でも使用できることになっている。

国際シンボルマーク
2002年9月13日より広島電鉄の5000形超低床電車のグリーンムーバーの正面部分に国際シンボルマークが設置され始めた。障害者が利用できる電車であることを広くアピールするためであろう。

過去のグリーンムーバーの写真を調査してみると、従来より電車後部の車掌がいる扉部分にこの車椅子の国際シンボルマークが取り付けられていたことが分かった。今回正面部分に国際シンボルマークの取り付けに伴い側面部分の取り付け位置を変更したようである。新しい国際シンボルマークは車掌台の窓ガラスのすぐ下に取り付けられてい て大きさも若干大きくなっているようである。従来の扉部分だけではなく、前面部分にも国際シンボルマークを取り付けることはとても有意義なことと思われる。
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以前の取り付け位置 |
新しい取り付け位置 |
今回新しくグリーンムーバーに取り付けられた国際シンボルマークにはとても興味深い部分があることが分かった。国際シンボルマークの車椅子の向きが反転していることである。現在のところこの 国際シンボルマークが逆転している理由に関しては不明であるが、広島電鉄がこの国際シンボルマークを発注するときに間違えて作ったことが一番可能性が高いと私は判断している。この様な公共交通機関で使用される 国際シンボルマークなどは規格に沿った形で正しく使用していただきたいと考えている。
国際シンボルマーク使用指針Q&Aによると「Q6.国際シンボルマークとして使用する場合、デザインはまったく変更が許されないのでしょうか。」の項目に、車椅子の図案に方向性があるために誤解を生じる場合のみ左右を反転させることが出来ることになっているが、このグリーンムーバーの前面のマークにはそのような誤解を生じることはないので国際シンボルマークの誤った使用方法 になると私は考えている。
今回広島電鉄で誤った国際シンボルマークを使用している状況のほかに、数多くの誤った国際シンボルマークの使用例があることが分かった。どうも財団法人日本障害者リハビリテーション協会の啓蒙活動が十分ではないために発生した現象のようである。
東京都営バスや写真の熊本のバスにおいては、行先表示の左右に国際シンボルマークが左右一対の形で使用されている例である。これは一見合理的に見えるデザインであり、このバスの両端に同じ向きの車椅子の絵柄が入るとデザイン的に変になるという意見も 考えられるが、正規の方向だけしか使用できないマークであることをデザイナーが知っていたらこの様な両端部分にマークを配置することはまずしなかった ことであろう。単なる車椅子の図案として使用することが許されないものであることを知り、どうしても車椅子を利用できることを強調するために使用するのであれば、この国際シンボルマークを使用せず新たな図案を考案して使用しなければならないのである。

撮影者:kenboさん
どうも図案にある車椅子から車椅子を利用したり歩行が困難な人たちのためのマークだと先入観を持ってしまっているが、国際シンボルマークは全ての障害者を対象にしたものであることを再認識しておかなければならないのであろう。似たことではあるが車椅子が利用できると優しい乗り物と評価されがちであるが、障害者には目の不自由な人や耳の不自由な人たちも存在することも理解して、公共交通機関の全ての事業者がどのような障害者に対しても優しい乗り物であることを目指す必要があると思っている。
【参考リンク】
国際シンボルマーク使用指針 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/other/z00014/z0001401.html
国際シンボルマークの管理団体 財団法人日本障害者リハビリテーション協会
【社説内の国際シンボルマークの記事リンク】
2004-04-19 広電グリーンムーバーの国際シンボルマーク問題のまとめ
2002-09-26 グリーンムーバーへの国際シンボルマーク設置の提案
2002-09-25 国際シンボルマークがC車とD車についている理由の考察
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著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型