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2003-03-06 十日市町電停乗り換えについての考察

 十日市町電停の本線上にあった旧来の乗り場が3月9日をもって廃止されることが案内されていた。これは、今年の4月から7号線(横川駅−広電本社前)の運行が開始されることに呼応するもののようである。

 以前より社説でこの十日市町電停について色々と述べてきたが、この乗り場の廃止により一段階前に進むことから十日市町電停の乗り換えについて再度検討してみたいと考えた。

 この旧来の乗り場が廃止されることで一番の問題は、何といっても紙屋町方面から乗ってきた乗客が横川方面に乗り換えるときに時間と距離と労力が随分と掛かるようになることだ。今までは2つの横断歩道を渡って乗り換えればよかったものが、これからは3つの横断歩道を渡らなくてはならず、それも距離が100メートル以上にもなることが問題であった。せっかく障害者や高齢者に優しいとの触れ込みで超低床電車などを導入した広島電鉄であるが、この十日市町電停で乗り換えをする利用客にとってはこれらの利点(メリット)が全て帳消しになるだけではなく評価が下がることにもつながると私は考えている。

 そこで以前に私が提案したのは十日市町電停で乗り換えをするのではなく、紙屋町西電停でも乗り換えが出来るように工夫すれば上記のような3つもの横断歩道を移動して乗り換える必要もなく利用者にも便利になることを主張していた。下の図は乗り換え電停の提案の社説(2002-08-21)で使用したものを再度掲載しておいたものである。
 

 

 ただ現実問題として主要交差点の渋滞緩和などを目的とした広島国道工事事務所が進める事業の兼ね合いから今回の旧来からある乗り場の廃止はある意味止むを得ない部分もある。現実的な解決策は上記のような乗り換え電停の追加が望ましいところであるが、現実するかは全く不明である。

 そこで今回3つの横断歩道を移動して乗り場を移動するときの提案を思いついたのでここに記述してみたいと思う。

 それは下記の図のように土橋方面行きの乗り場に降り立った利用者は横川方面行きの乗り場に乗り換えるためには2つのルートが存在することである。一見どちらも同じような条件のように見えるが、実はこの2つのルートには大きな落とし穴があったのである。
 

 それは人の心の焦りに因る突発的な行動を誘引しやすいかどうかである。現地の土橋方面行きの乗り場に降り立ってみると、横川方面行きの乗り場は随分と遠いことは一目で実感できる。たとえばこの土橋方面行きの乗り場に降り立ったときに横川行きの電車を見かけたとしても、もう間に合わないと誰もが実感するものである。しかしこの横川駅行き電車を見かけたのが横川方面行きの乗り場の前の歩道部分であったらどうだろうか?多くの人は出来るならこのやってきた横川駅行きの電車に乗り込みたいと思うはずである。

 問題はこの部分である。赤で示した東側のルートと青で示した西側のルートでは人間の衝動的な行動に違いを生じさせるものがあるのだ。実は青の西側ルートでは十日市交差点を直進してくる自動車が右左折の自動車によって阻まれ通行量がかなり減っていることもあり、一見目の前の横断歩道が赤信号でも乗り場まで渡って行けそうに感じさせるものなのだ。確かに自動車の通行量は右左折の自動車によって減っているが、交差点まで達した自動車は交差点の前までにあった渋滞の遅れを取り戻そうと急激に速度を上昇させている部分でもあるのだ。信号無視をした利用者が速度を上げている自動車の前に飛び出すこととなるわけで大変危険な状況となる。もちろん信号無視をした利用者に問題があることは当然であるが、こうした誤った判断は子供や高齢者に多いもので、それも十分に自動車の間を安全に駆け抜ける体力もないことが多いものである。これらの体力的な問題や状況判断の甘さなどを考えあわせるととても危険な状況になりうる可能性があるのだ。

 しかし赤の東側のルートではどうであるかと言えば、青の西側のルートと違い目前の乗り場に赤信号で駆け込む利用者はいないのだ。もちろん全くいない保障はないが、現在の旧来の乗り場から横川方面乗り場に移動する利用者はこの赤色の東側のルートを通行しており、赤信号を無視して渡る利用者を私は見たことがないのも事実である。これは目前の車道にいる自動車が壁となり利用者の無理な横断を諦めさせているからだと考えるのが妥当である。

 このことから青の西側のルートには事故を誘発させる危険性があり、逆に赤の東側のルートでは事故を抑制させる効果があるものと私は考えている。

 そこで3月10日からの乗り換えについての案内表示には、上記の2つのルートのうち赤の東側ルートを通行するように呼びかける表示をするべきだと考えている。もちろんどちらのルートを利用者が選択するかは自由であるが、乗り換え案内で赤の東側のルートを通行するように案内が出ていれば、状況がよく分からない利用者にとってはその道案内通りに移動してゆくことが多いものである。このような道案内で少しでも危険性の少ないルートを選択するように配慮することは広島電鉄の務めだと私は考えている。乗り換え中は電車に乗っていないが、電車を利用するための移動するものであるから一連の利用者の移動には配慮が求められて当然のことと私は考えている。


 私はこのような無駄な乗り換えを行わなくても済むように紙屋町西電停での乗り換えが出来るようにと強く望んでいる。

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著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型