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2003-12-10 お題目では済まされない安全総点検

 今年も12月10日から翌年の1月10日まで「年末年始の輸送等に関する安全総点検」運動が各地の運輸局の指導の下で始まった。

 しかし残念ながら人の流れの激しくなる年末年始は事故の発生し易い状況にもあり、例年尊い生命が失われているのも事実である。事故は確率論からも一定の割合で発生するものとされており、この確率を如何に下げることが大切であるかは十分にご存知のことと思う。そのためには日頃からの事故防止の努力が求められていることも事実である。しかしこのような気持ちを引き締めるためにも定期的に安全意識の高揚を求めて各種の安全運動が行われているものである。

 しかし事故の中にも発生する確率が極めて少ないとされる事故がこの安全総点検の期間中に発生していることも事実である。特に広電電車のように軌道上を走る電車による電車同士の事故などはもってのほかである。昨年度(平成14年度)の運動期間中に発生した広電電車単独での事故として2002年12月12日に広島駅電停で3連接電車の脱線暴走事故が記憶に新しいものである。更に一昨年度(平成13年度)の運動期間中の2002年1月2日には福島町電停付近で電車同士の追突事故を発生させている。

 私が知りうる限り広電電車の単独の事故はこの安全総点検の期間中に2年連続で発生させており、大変不名誉な記録を作っている。そして今年も安全総点検の運動がはじまっているが、安全に対してどれほどのことを実施しようとしているのか見えてこない。私は運動を行う限りにおいては何らかの目標を立てて行うものであろうし、運動が終了した時には目標を達成したかどうかの評価を行うことが大切な事だと考えている。すでに広島市民の期待を2年も破りつづけている広電電車が今後事故を起こさないという決意だけでもぜひ示して欲しいものだと切望している。

 決して「年末年始の輸送等に関する安全総点検」は行政主導のイベントではなく、運輸局の事業者への査察が終了すればもう終わりと言うものではないのは当然のことである。広電電車を含め全ての公共交通事業者自身が真剣に取り組まなくてはならないものであることを自覚して欲しいものと考えている。

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著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型