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2004-04-19 広電グリーンムーバーの国際シンボルマーク問題のまとめ

 2002年9月14日から9月26日かけて国際シンボルマークについてこの社説で考察を行ってきましたが、最近問題提起した広島電鉄の5000形超低床電車(愛称:グリーンムーバー)の一部の車輌でこの国際シンボルマークを正規の方向で設置されていることを確認したことから、再度ここでグリーンムーバーの何が問題であったかを記述しておきたいと思います。

 私が問題と考えていることは国際シンボルマークを意味不明(※1)に左右の方向を逆転させていることです。

 国際シンボルマークを「場所を示すため」にマークの向きを逆転させることは例外的なものです。
 商標登録をしてしまうと登録した通りに完全実施をする義務が登録者に課せられます。左右を反転させるなどは権利範囲を拡大させる行為として法律上規制されています。左右を反転させることを国際シンボルマークの登録者である(財)日本リハビリテーション協会も原則認めることは法律上出来ないのです。

 ただし障害者用の施設の目的地を示す時などに、この国際シンボルマークを見て混乱することが生じる可能性がある場合に限り、「公共の利益に著しく反するなどの特例」として、この国際シンボルマークを反転できると解釈できます。

 しかし現実の国際シンボルマークの設置の状況はマークの方向性を利用することよりは、より明確で分かり易い矢印を併記することにより方向を示すことが主流です。障害者用の施設がこの国際シンボルマークの設置場所から左右のどちらかにあるとは限らず、この国際シンボルマークの向きで方向を示すことに限界があるためです。このことから障害者用の施設の場所を示すときには矢印を併記して方向を示すことが主流になったようです。

 以上のことを前提に広島電鉄のグリーンムーバーの国際シンボルマークを考えた場合、電車自身を障害者が使用することが出来る乗り物として表示したい場合には、場所を示すわけではないので左右の方向を逆転させる理由がありません。また障害者が乗り込める扉は最後尾の扉であるため、この扉の場所を示す目的であれば、現在の方向は扉とは逆方向を示すことになり、場所を示す目的で方向を逆転させる理由にも当たりません。よって私は現在のグリーンムーバー国際シンボルマークの設置方法は間違っていると主張しているわけです。

 国際シンボルマークについては(財)日本障害者リハビリテーション協会から明確な使用のガイドラインが出されている以上これに従うことが正論だと思います。広島電鉄の中で最も車体が長い電車で、それも最後尾の扉から乗り込むことが前提になっていることからも、障害者が見て迷うことなく所定の最後尾の扉に誘導できるような設置方法が望ましいものと考えます。この国際シンボルマークを見て誰が利用するかを考えれば当然のことです。

※1:私は広島電鉄のグリーンムーバーの国際シンボルマークが逆向きになっていることは、「見た目の良さ(日本人の美的意識)」からきたものと想像しています。

【参考リンク】

国際シンボルマーク使用指針 http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/other/z00014/z0001401.html

国際シンボルマークの管理団体 財団法人日本障害者リハビリテーション協会

以下社説の記事

2002-09-26 グリーンムーバーへの国際シンボルマーク設置の提案

2002-09-25 国際シンボルマークがC車とD車についている理由の考察

2002-09-22 国際シンボルマークの誤用の考察

2002-09-14 国際シンボルマーク

石崎達也が考える国際シンボルマークの設置案

 

身体障害者の視点から見て分かり易いという点が大切なことだと思います。

 

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著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型