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このウェブサイト「路面電車撮影日記」の目的

このウェブサイトの目的
 路面電車という公共交通機関の中でも特別な存在の乗物を通じて、地域の交通・生活などを考察して、よりよい街作りやよりよい暮らし作りのお手伝いをすることを目的にしています。

 全国に存在していた路面電車は昭和40年代ごろから邪魔者扱いをされて、縮小・減少して行きました。現在では路面電車は懐かしいものであったり、珍しい存在として受け止められています。そしてこの広島の街にも路面電車が残りました。荒波に揉まれながらも路面電車が存在し続けることが出来た理由が広島にはあったはずです。この理由を考えることによって新しい都市交通の未来や在り方を考えてゆこうと思っています。

路面電車は今後も生き残れるものでしょうか?
 それは路面電車が存在する街に暮らす市民の考え方ひとつで決まってしまいます。どんな素晴らしい乗物であっても市民が利用しなければ、路面電車を維持するどころか存在意義さえもありません。市民にとってどんな存在であれば利用され続けるのかを考える必要があります。そこで毎日の取材で市民の路面電車や公共交通機関の利用状況なども調査しながら市民の意識に関心をもって観察や検討をしています。

路面電車の観光資源化について
 路面電車は市民の足です。基本的に路面電車は市民が移動するための手段として都市の機能に組み込まれているものです。しかし前述のように、他都市の人達にとって路面電車は懐かしい存在であったり・珍しい存在でもあります。このことから当然路面電車は観光資源としての側面も当然持っています。広島の観光と言えば平和記念公園か安芸の宮島ぐらいしか すぐに思い付かないものです。この観光資源の中に新しく路面電車を入れてもよいのではないかと考えています。そのため路面電車の観光資源としての側面についても注目して観察や検討をしたいと思っています。
 全国放送のテレビ番組などで広島市が紹介される場合、路面電車の映像と一緒に紹介されることが多いものです。しかし注意してみると最新鋭のグリーンムーバ−・マックスなどの車輌の映像ではなく、旧型の電車の映像ばかりが使用されています。市民の足として最新鋭の超低床電車は必要です。旧来の角張ったデザインから丸みを帯びたモダンなデザインへと変化してきましたが、その持っているデザインに観光性という魅力が乏しいことを示しているものと考えられます。市民と観光客の双方から好感が持てる電車のデザインについても考えてゆきたいと思っています。

安全対策について
 路面電車をはじめ鉄道やバスなどの公共交通機関は安全が第一です。2005年4月に尼崎で発生したJR西の列車脱線転覆事故で大変多くの死傷者が発生したことは記憶に新しいことです。その後も相次いで鉄道事故など大規模な事故は後を絶ちません。更には小さな事故は数え切れないほど発生しているのが実情です。事故を防ぎ安全に利用できる公共交通機関作りについて現状を観察して新しい改善案を考えてゆきたいと思っています。

地域経済の復興
 市民生活でとても気になることは地域経済のことです。広島市内中心部では、従来商業ビルが建っていた場所に住居用のマンションが建設されるようになってきました。商業ビルを建ててもテナントとして入居する会社が減少していることが原因です。広島市内から会社が減少することの意味することろは、当然経済が衰退していることを示しています。市民からすると都心の一等地に手に届く魅力的なマンションが建設されることが喜ばしいことですが、地域経済が衰退していることの裏返しであることを認識しなければなりません。ただし市民が都心部に再び集まってくることは、それまでと違った新しいタイプの地域経済が形成されることも予測することが出来ます。この新しい地域経済に役立つ公共交通機関についても考えてゆく必要があるものと思われます。そのため広島市周辺部からサラリーマンや学生を都心部に運ぶというビジネスモデルでは公共交通機関は縮小の一途を辿るしかないものと思われます。公共交通機関についても新しいビジネスモデルについて考えてゆきたいと思っています。

歩きやすい街作り
 「歩行者優先の街作りが路面電車(公共交通機関)を強くする」と考えています。どんなに移動手段が便利になっても最後まで残るのは歩行だと考えます。この歩行が便利ではない街作りは、路面電車をはじめ公共交通機関を駄目にする原因だと考えます。
 自宅の前から公共交通機関を利用できる人はとても少ないはずです。必ず駅やバス停・電停まで歩くことが基本です。そして公共交通機関を利用したあとも、最終目的地まではまた更に歩行が必要となります。この歩行する部分において不便を感じるような街作りをしているならば、市民は当然に便利な自家用車の利用を考えるのが当然です。現在広島市内においても交差点の反対側に行くのにも大変な大周りをしなければならないところが数多くあります。自動車を使えば移動が簡単、例え短距離でも自動車の方が便利だと感じるようになれば、歩行で不便を強いられる公共交通機関が衰退することは必至なのです。交通渋滞の解消の名目で歩行を不便にする街作りが現実に数多く行われています。このような問題点を浮き彫りにしてこれからの街作りを検討したいと思っています。

どうして取材を続けるのか
 世の中は常に変化して行くものです。20年ほど前には現在のように急速な少子高齢化がやってくるとはだれも予測していませんでした。常に変化して行く現在を見つめて、未来予測を修正して行かなければならないものです。これと同様に路面電車や都市交通も市民の生活が変わるのと同様に変化し続けて行かなければなりません。そのために常に現在の変化の様子を観察して、未来を予測して行く必要性があります。

どうして日記なのですか
 ほぼ毎日の取材によって現在の広島の路面電車の状況や都市交通を逐一観察しています。この観察した記録は日記としてまとめています。この日記は広島の路面電車や都市交通の記録や歴史とも言っても過言ではないと考えていますが、私個人の感想や意見などの主観的な内容も記述しているため、あえて日記という表現としています。

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最終更新日:2006年06月17日