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事例1 (Tips1)

表題 : 被爆電車654号の最終運転

 これは被爆電車として有名な広島電鉄の654号が最終営業運転に出発するところを撮影したものです。
 主要な被写体となる被爆電車を中心に据えた日の丸構図となっています。被写体が被爆電車とは分からなくても路面電車を撮影したことはすぐに分かるはずです。そしてこの路面電車の周囲にはマスコミの取材陣と思われる人たちやファンの人たちが集まって路面電車を撮影しているのが見えます。とても普通の状況ではありません。特別な路面電車が特別なイベントを行っていることが路面電車について詳しくない人にもすぐに伝わるはずです。ここに写真の表題や説明に被爆電車の最終営業運転が行われた内容を記述すれば、写真を見る人はすぐに状況を理解をしてくれるはずなのです。そしてこの写真では雨傘や雨合羽などが見えることから被爆電車を見送るかのような涙雨が降っていたことも伝わることでしょう。
 (注記) 表題の「被爆電車654号の最終運転」はもっと簡単に「被爆電車の最終運転」とした方が簡素で分かりやすいものですが、被爆電車は撮影時に4輌存在していて、その内、写真の654号と別の653号が引退をしています。そしてまだ2輌の被爆電車が現役で頑張っています。このことから単純に総括りの「被爆電車」という言葉だけでは全部の被爆電車が引退してしまうとの印象を持つ人もいるため、写真に写っている654号と限定的に記述することによって誤解を避けようとする工夫もしてあります。はっきりと解説文章を付けて事情を説明する場合には、簡素で、もしかして全部の被爆電車が全廃したのかとインパクトを与える「被爆電車の最終運転」の方が写真を見る人により強い印象を植え付けることが出来るでしょう。

 このように写真の基本は日の丸構図にあります。何を感じて何を伝えたいのかをしっかり画面の中央部に配置して、写真を見る人に物事を伝えましょう。写真だけでは伝えきれないものは、表題や簡単な解説を付け加えることによって、あなたが感じとったことをよりしっかりと写真を見る人に伝えることが出来るはずです。

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このページは2006年(平成18年)7月6日に掲載しました。

著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型