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事例2 (Tips2)

私の名前は「ピース(平和)」

 平和公園の原爆の子の像の近くにある花壇に綺麗なバラが咲いていることを伝えたいと思って撮影しました。確か名前は「ピース(平和)」だったと思います。いかにも平和公園らしい名称であり、色合いも柔らかな感じで大変気に入ったものでした。
 さてこの写真の主体となるものは綺麗に咲いたバラです。状況説明的な部分として原爆の子の像を取り入れて場所を示しています。そのためピントはバラに合わせ、後部の原爆の子の像はフォーカスアウトするようにしています。これではっきりと主従関係が構成されています。
 この例では手前に綺麗に咲いたバラを配置して、背景として原爆の子の像をレイアウトしたものです。構図で画面の下の方に位置するものは手前に存在しているように感じて、画面の上の方に位置するものは奥に存在するように感じるものだとお話しました。ここでも手前にあるものは奥にあるものよりも低い位置に持ってくることによって遠近感を補完しているわけです。カメラアングルを調整すれば、原爆の子の像よりも高い位置にバラの花を持ってくることも可能です。しかし収まりの悪い写真になることは読者さんにも容易に想像つくものと思います。

 この写真のように原爆の子の像のような印象的なものが写りこんでいる場合には、余程ぼかさなければ写真を見る人の目は原爆の子の像へと向かってしまいます。状況説明的な意味合いで入れたものですが、第二の主要被写体になっています。写真だけで構成をするならば、もっとぼかすか、原爆の子の像の一部しか入らないようにして撮影することが標準的な手法となります。
 しかし私の写真の作風では、基本的に写真に解説(テロップ)を付けることで一つの作品と考えています。この文章の頭の部分にあったようにバラの名前はピースであることを写真を見る人に伝えることによって、自然と背景の原爆の子の像へと目を誘導して平和についてのメッセージも一緒に放ちたいとも考えているためにこの構図となっています。

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このページは2006年(平成18年)7月6日に掲載しました。

著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型