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路面電車と生活する ベビーカー編

 広島市中心部で生活していて、子供を育てた経験のある夫婦であれば必ずと言って良いほど経験があることは、ベビーカーの車輪が軌道敷のレールの隙間に挟まって危険な思いをしたことでしょう。大切な赤ちゃんを乗せているベビーカーが急停止して、押しているハンドルの部分が持ち上がってしまい、赤ちゃんが振り落とされるのではと思うような恐ろしい経験をされた夫婦も多いことでしょう。

 何らかの対策が必要だと思いますが、広島電鉄を始め各路面電車事業者や国土交通省などからレールの隙間の問題を解決しようとする動きはありません。市民の声を路面電車事業者や行政へ届けることで、問題解決の研究などが行われ可能性はあります。しかし運良くこの問題が認識されても、解決されるまでには何年もの時間が掛かってしまうものです。残念ながら今存在しているこのレールの隙間と言うバリアに対処するのは、赤ちゃんを育てている夫婦の努力となっているのが現実です。

 このレールの隙間にベビーカーの車輪が挟まることを避けるために、力の強いお父さんがベビーカーを持ち上げて軌道敷の部分を横断する風景はよく見かけるものです。もちろんお母さんだって、自分一人のときには赤ちゃんもろともベビーカーを頑張って持ち上げて歩いています。このベビーカーを持ち上げる行為によって体力が増したなどの効果が出ればよいのですが、現実は無理な姿勢でベビーカーを持ち上げるために腰を痛めてしまうことが多いようです。ベビーカーは赤ちゃんと共に持ち上げて歩くことを前提に作られていないためです。

お父さんが持ち上げています。

お母さんも持ち上げています。

 

 また線路を跨ぐときに挟まり易い前輪だけを持ち上げて通行する手段が使用されることも多いのですが、ベビーカーがドンドンと揺れてしまうことが問題のようです。別項の車いすのところで書いた、後ろ向きで引っ張る方法もベビーカーの場合には、力の作用点の問題で効果が無いようです。

 足を踏ん張って前輪を持ち上げながらレールを横断しているところです。  ベビーカーの前方を手で持ち上げてながらレールを横断しているところです。

 

 ベビーカーを購入する時に注意する点は、ベビーカーの車輪が大きいものを選択することが良いようです。車輪の直径が小さいものほどレールの隙間に挟まり易いのは物理学的にはっきりとした事実です。レールの隙間に挟まり難くするには、より大きな車輪のベビーカーを買い求めるしか方法はないのです。

 大きな車輪のベビーカーはレールの隙間に落ち込むタイヤの量も少ないため、レールを横断する時に生じる振動も少ない特徴があります。ただし大きな車輪のベビーカーは折りたたむと車輪が邪魔になってしまうことが多いものですが、赤ちゃんのことを考えてレールというバリアを安全に越えるためには仕方のない選択のようです。

車輪が大きなベビーカー

車輪が小さなベビーカー

 

 赤ちゃんをベビーカーに乗せて買い物に出かけるときには、手荷物にも工夫が必要です。レールに車輪が挟まったときにベビーカーを持ち上げられるようにしなければ、万が一の時に対処が出来なくなってしまいます。夫婦や友達同士で一緒に出かけて荷物を持ってもらうとか、荷物が背負えるザック類を用意しておいた方がよいでしょう。

 

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 ご意見ご要望がある場合には石崎達也 tatsuya_model@mbb.nifty.com にメールで連絡をお願いいたします。

このページは2004年(平成16年)6月18日に掲載しました。

著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型