| 路面電車と生活する 自動車で右折編 1.「止まるな」の表記があるところ |
自動車を運転していると、軌道敷がある道路では、ついつい軌道敷の中に入って右折待ちをしたくなってしまいます。運良く路面電車が接近しなければ何の問題もありませんが、昼間の時間帯には高い頻度で走っている路面電車の進路妨害になることが度々あります。自動車と違って路面電車は占有的に走ることが出来る軌道を持っているため、遠くに居た路面電車も比較的短時間で右折待ちをしている自動車のところまで走ってくるものです。路面電車の姿が見えていなくても、右折待ちの間に路面電車が接近してくることを認識して運転する必要があります。
広島市内の一部の交差点には軌道敷上に「止まるな」の表記がしてあるところがあります。この「止まるな」の表記の歴史は意外と古く1983年から実施されていて、すでに20年を超えています。1983年(昭和58年)6月23日から小網町交差点と女学院前交差点の二箇所で実施されたものが起源で、その後も危険個所であるとの理由に増えつづけてきました。当時の新聞記事などを読むと、やはり路面電車が警笛を鳴らすなどの威圧行為などによって、慌てて自動車を発進させたところ対向車と衝突事故を起こすドライバーが後を絶たないことが理由になっていました。一年間に小網町交差点で15件、女学院前交差点で8件もの事故があったと当時の中国新聞に報じられています。
このように軌道敷上で右折待ちをすることは単に路面電車の運行の障害となるばかりでなく、交通事故の原因となっています。軌道敷上に「止まるな」の表記があるところでは、右折レーンが用意されているため、直進する自動車の邪魔になることもなく右折待ちが出来るようになっています。右折の交通信号が出たり、対向車がいないことが確かめられたときに右折するようにしましょう。後続の自動車が早く右折するようにせかしてクラクションを鳴らす場合もありますが、事故を起こせば全て自分の責任となります。安全運転のためには、無用なクラクションなどは無視することが大切なことです。特に路面電車が接近していると、路面電車が視界を遮り対向車の動向がよく見えなくなります。軌道敷の中に入って右折待ちをしてわざわざ危険を高める必要はないはずです。

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このページは2004年(平成16年)8月19日に掲載しました。
著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型