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路面電車と生活する 自動車で右折編 2.軌道の分岐のある交差点

 路面電車の軌道敷にはところどころ分岐のある交差点があります。広島市内では6箇所存在します。この中でも十日市交差点と紙屋町交差点では直進する路面電車と右左折をする路面電車が入り乱れて運行されているために、自動車の右折が難しい状況になっています。これらの分岐が存在する交差点には何故か「止まるな」の表記がありません。どうも自動車と路面電車を区別して止まるなと交通指導することが出来ず、路面電車が右折する時に交差点内で一時停車することを配慮して止まるなの表記を設置していないものと思われます。このような分岐のある交差点に止まるなの表記がないとしても、路面電車の障害となるような運転は差し控えることが大切であることは当然のことです。

 ここでは十日市交差点を例にして話しをします。

 すでに交差点の中で路面電車が右折をするために一時停止しているときには、交差点の中を直進してくる路面電車は存在しませんので、右折自動車も一緒に交差点の中の軌道敷の中に入って対向車の様子をうかがいながら右折するのが普通です。しかし路面電車が直進する場合には軌道敷の中に入って右折待ちをしていると進路妨害となってしまいます。そのため路面電車が直進するのか右折するのかでは対応が違ってきます。

 しかし交差点の手前で路面電車が停車していたときにはどうするのが良いのでしょうか?分岐のある交差点では路面電車は交通信号機の他に路面電車用の信号機に従って運転されるために、自動車のドライバーには理解できない感じで交差点の手前で停車していることがあります。

 かつては行き先別に使われる路面電車が固定的に運用されていたため、路面電車の色やワンマン電車か大型連接電車かなどを見れば行き先が分かり、直進するか右折するかの判断がおおよそついたものでした。しかし、近年では路面電車の運行経路の増加や路面電車の世代交代によって、色で区別することは難しくなってきました。

 広島電鉄の路面電車にはウインカーなどの方向指示器が設置されていないために、直進をしたいのか右折をしたいのかすぐには分からないものです。基本的には電車が動き出すのを待つか、交通信号機が右折信号を出すまで待つしかありません。

 しかし在る程度見分ける方法もあります。もちろん全てに当てはまるわけではありませんが、一般的に直進をする路面電車は交差点の手前から前照灯を点灯させていることが多いものです。路面電車の乗務員にとって直進したいときに、軌道敷へ右折自動車が進入されては困るものです。そのため予防的に前照灯を点灯させ注意を促していることが多いものです。もちろん前照灯が点灯していないからといって直進して来ないわけでもありませんので注意が必要です。右折しようと思ってハンドルを切る前に、右サイドミラーで路面電車の前照灯を確かめてください。何かの手がかりが掴めるはずです。


本当は路面電車にも方向指示器を設置して進路を示して欲しいと私は考えています。
路面電車ブログ(有料)にこの方向指示器の提案があります。路面電車にも方向指示器が欲しい

(追加)路面電車の進行方向を確認するために電車の方向幕を確認する方法がありますが、紙屋町電停などの大きな上屋が設置されている電停がある場所では、上屋の側壁に遮蔽されて方向幕を確認することが出来ません。また十日市交差点では方向幕の確認は不可能ではありませんが、右折目的に右折レーンに入って、自動車の行列の最後部に安全に自動車を停車させることが自動車のドライバーに求められる重要なことなので、路面電車の方向幕まで注意を向けられないことは已むを得ないことです。また電車の脇に自動車を停車させた場合、トラックやバスなどの大型車輌に乗っていない限り、路面電車側面の方向幕を確認することはまず不可能なことです。方向幕を自動車のドライバーに見せることに配慮されていないことは、方向幕の目的からして仕方のないことです。このため路面電車の方向幕を頼りにして進行方向を調べることは難しいものです。

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 ご意見ご要望がある場合には石崎達也 tatsuya_model@mbb.nifty.com にメールで連絡をお願いいたします。

このページは2004年(平成16年)8月19日に掲載しました。

著作:石崎達也 制作:有限会社タツヤ模型